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積木くずし

ふと思ったこと。

積み木で、できるだけ高い塔を作る。
それは振動にも負けない、決して崩れてはならない、
そして誰よりも早く、誰よりも高く。

僕は積み木を積む。
そこには少女がいて、僕がいて。
黙々と積み木を積む。
ふと手を止めて眺める。

決して高くはない。
見てくれも必ずしも完璧とは言えない、
でも、それなりに丈夫そうな、
そんな積み木の塔。

それを僕は崩す。
このまま積んでも、崩れるだけだ、と。
今のまま積んでも、どうせ高くは積めやしない、と。
一言言って、積み上げた塔をひと思いに崩す。

崩れた塔をただ眺める、少女と僕。
僕がその場を離れるその去り際、少女はこう言う。
私はここで、また積み上げるその時を待っている、と。

 

まるで、パンドラの壺の逸話みたいだ。
その壺から出てきたのが災厄だけならよかった。
それなら人は、人生そんなもんさ、と受け入れることで済んだ。
でも、そこには僅かな希望が残っていたわけで。
そのせいで、期待を捨て切ることができない。
それこそが、災厄を超えるものなんだ、と。

 

自分の誤りを認めて、その場所へ帰れば
少女はにこやかに待っているかもしれない。
しかし、待っていないかもしれない。
期待があるから絶望できない、そんな苦悩がここにあるのだな、と。

一方で、All or Nothingで割り切れるほど、ものごとは単純ではないのだから、
そういうものに対していつまでも駄々をこねてないで
単純ではないことを前提に考えられるといいんだろうな。
今後の課題だね。まだまだ、変われるところはたくさんあるなあ。

それでは。

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