過去の忘れ物

 ちょっと話をしまして。
これは、彼の話なんだけど、
聴いてるうちに、半分以上はもう、自分の話のように思えていて。
まるで、自分の物語を誰かに朗読されているかのような。

そこを直した方がいい、自分の問題点だ、
そう思えているのに、変わらないのって、なぜだ、って。

例えば、出てきた話では、
相槌が下手だとか、聞き方、相手の言いたいことを引き出すのが下手だとか、
自分勝手というか、自分を中心になって物事考え過ぎだとか、
他人にもっと関心を持たないのかとか、
相手の立場を考えないのか、とか。

それは、彼が彼の友人から言われた話。
だけど、もう、聞いてて、全部自分。

昔、とても好きだった人と別れたとき、
変われるポイントだったはず、そう、そのはずだった。そう彼は言う。
なのに、変わらなかった。
見えていた。知っていた。だけど見ないふりをしていた。

たまたまなんだけど、
俺も、そう、俺もそうだった。
あのとき感じていた、もっとこうできたとか、
こういうのが苦手だからって避けてしまったけど、直す努力をするべきだった、とか。

それから時は流れて、
新たな子と付き合って、
その子はもう俺のことしか見ていなかった、
だから、好きにしたい放題で、変わらなくても今の自分を好きになってもらえば良かった。

さらに時は流れて、
その子は大人になった。
おしゃれしない、デートしない、プレゼントくれない、
住む場所はここで、子どもはこうで、結婚式はこうで。
気付いたときには、遅かったなって。


今なんだな~って思う。
これ、いいチャンスだと思うんだよね。
色々と、もっとよくできるところ、あると自分でもわかっていて
なにかきっかけがないからって逃げていただけだし。

彼はね、目標の一つとして、
自分が変わって、彼の好きなあの子を振り向かせることを掲げてた。
勿論、それがなくてもやるけど、やっぱりそういう目標があった方がさ、
頑張りたいって、もっと強く思えるじゃない。

俺も同じ。
振り向かせる、というよりは、次へのきっかけになる、の方が近いけど、
そうなれたらいいな~くらいの、それは遠い遠い目標で、
そーんな遠い目標を掲げつつ、
それはそれとして、
変えるきっかけがないとかいって、ずっと見ないふりしてたこと、
向き合うときにしたいんだ。違う、するんだ。

頑張ろう。
君も、僕も。

Bye.
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