永遠の命

 今年の一月、正月を過ぎた頃、
ばあちゃんの家で飼ってた一匹のダルメシアンが天寿を全うしたらしい。
正月に顔を出したときには元気だったのにな‥少し、そう、悲しい。

なぜ、悲しいんだろう。
例えば、俺が知らないだけで、世界のあちこちで沢山の犬が死んでいるだろうし、
もっと言えば、鳥だって、虫だって、人だって死んでるんだ。
だけど、なにも悲しくない。

見えないから?関わりが、ないから?
自分に関係がなければ、なんとも思わない。そういうものよね。
無理に悼む必要もないし、悼む心が美しいなんて幻想じゃないかな。

友達の家で読んだ、『永遠の旅人』(タイトル曖昧;;)という本。
簡単にしか読んでいないけど、1000年生きることのできる人間の話。
その中で、沢山の人と出会う。別れる。
だけど、そう、誰も彼の一生を知ることなんてできない。見届ける人はいない。

それを考えていたら、永遠の命って本当に幸せなのかよくわからなくなった。
長生きすることは良いこと、なのか?
死は確かに、その人の人生を終わらせるけど、それはマイナスなのかな、なんて。

命ってそう考えていくと、一体どういうものなのかな。
なんか、突き詰めたら生きることの意味に繋がる気がした。

話を戻そう。
そう、ダルメシアンが死んだ。
それから間もなく、新しいダルメシアンが来た。
代わりなんだって。耐え切れなくて直ちに新しい子を探したとか。
一体、何を求めているんだろうな、そこに。
やっぱり、かけがえのない存在、なんてもの存在しないんじゃないのかなって。

友達の家で飼ってた犬は、寿命がそう遠くないらしい。
それなりに関係を持つと、なぜか思うんだ。
少しでも、長く生きて欲しいって。

なんでだろうね。死んだらすぐ諦められるのに。
そういう、ものよね。
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